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波物語で音楽業界の信用がなくなると危惧、出演者はどんな思いで演奏したのか。

8月最終日曜日、愛知県常滑市で音楽フェスが開催された。

たくさんのフェスが中止のニュースが流れるなか、それでも感染対策を徹底し、強行されるフェスもあり、今回もその類のフェスだと思っていたが、SNSで流れてきた映像には目を疑った。

隣の人がすぐ傍にいる…言い方はおかしいが、まさにその通り。この夏開催されているフジロックやRUSHBALLなど、隣同士は感覚をあけて並ぶようになっており、人と人の腕など触れない距離である。

それなのにこの波物語、人と人はしっかり密着してる。おまけに声援もOK!飲酒もOK!ゴミのポイ捨てOK!こんなことあっていいの?と誰もが目を疑う光景のフェス。

出演するアーティストも、声援を煽るような仕草で、おまけに最前列のファンたちに手を差し伸べ、水をかけたりタッチをしている。何度もいうが、今年のこの夏のフェス。

この動画を観て、怒りが込み上げる人ばかりだろう。みんな何かしらの我慢を強いられ、自宅で過ごす夏休み。たくさんのフェスが開催中止に追い込まれ、「音楽なんて不要不急じゃない」と言われ、参戦するのを諦めたたくさんの人たち。

そして、この参戦した人たちがもし今後コロナに感染したら、もちろん医療や診察を受けるのである。自宅療養だったり、ホテル療養かもしれないけど、食事が与えられ、薬など適切な処置を受けるはず。そんなこと許されるの?

休む暇もなく医療に携わり日々働いてくださる医療従事者の方々。家族と過ごす時間もないはず。その人たちがこれを観て何を思うのか?全て投げ出して家族のもとに帰りたいと思うのではないか?実際に、SNSでは「もし受診に来たら、ボイコットしてもいい?」というツイートをする医療従事者もいた。

愛知県知事は会見を開き「今後、波物語には愛知県の施設を貸さない!」と明言もした。出演者たちは、どう思っているのか?

ラッパーのZeebraは「昨日のNAMIMONOGATARI、県のルールにのっとってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました」と説明

自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います」と反省し、「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をおかけした事、ヒップホップシーンを牽引(けんいん)する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪している。

ラッパーのAK-69も同日、公式HPで同イベントに参加したことを謝罪。「主催者からは県のガイドラインに沿った万全な感染対策が成されているという話を聞き、出演させていただきましたが、十分な対策が成されてるとは言えない状況でありました」とし、「HIP HOPシーンを牽引していく立場の人間として、自らは出演辞退、イベントの開催中止を主催者側へ提案すべきでした」と反省の弁をつづっている。

今後、音楽フェスがどうなるのか?きちんと感染対策をしていたフェスもあるのに、信用がなくなるに違いない。これにより一切音楽フェスが中止にならないか、危惧される。

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